千葉県の公立高校入試では、2024年月の学力検査からマークシート式の導入が決まっています。
今回の記事では、マークシート式の導入による影響を考察してみます。
そもそも何故、マークシート式を導入するのでしょうか?
それは前回の入試(2023年2月)で採点ミスが発覚したからです。県立高等学校92校で870件、市立高等学校6校で63件の採点に誤りがあり、本来であれば合格するはずだった6名が不合格になっていました。
※参考:千葉県教育委員会HP「令和5年度千葉県公立高等学校入学者選抜における採点の誤りについて」
だから、高校の先生の採点の負担を減らし、採点ミスを無くすためにマークシート式を導入します。同様に茨城県や東京都、神奈川でも採点ミスにより、マークシート等への切り替えがすでに行われています。
また、採点ミスが無くてもマークシート式を導入している愛知県のようなところもあります。愛知県ではA問題、B問題と2回の入試を一本化するためにマークシート式を導入しました。入試は1回になるのですが、2つの高校に出願できるという変わった入試のやり方をしています。A問題の入試とB問題の入試で、それぞれ別の高校で受けていた時は、それぞれの学校の先生の採点基準に任せればよかったのですが、1回の入試で2校の合否を判断しなければならないため、採点のブレを防ぐためにマークシート式を導入したと考えられます。
記述問題は減る可能性が高い
マークシート式等を導入している都県は、どこも記述問題を減らしています。
記述問題では、どうしても採点する先生(学校)の採点基準によって点数がブレる可能性がありますし、採点する先生の負担も大きいので採点ミスのリスクは高くなります。千葉県の場合は採点ミスを無くすことが目的です。
たとえば茨城県は、かつては非常に記述問題の多い県でしたが、マークシート式を導入し記述が無くなりました。ただ、あまりにも平均点が上がってしまったので、翌年には記述を復活させています。ただし、当初の試験と比べて記述問題の比率は大きく低下しています。
2023年にマークシート式を導入したばかりの愛知県では、特に数学の難易度が低下してしまったので、次回の入試では何かしら対策を立てて、難易度を上げる工夫(記述復活の場合もあり)をしてくる可能性が高いと予測しています。
数学の場合、神奈川県では当初、数字一つひとつを塗りつぶす形の答案(答えがー26ならマイナスと2と6の三つを塗る)を予定してサンプルも公開されていたのですが、実際には4択問題になりました。あまりにも塗りつぶす量が多い受験生の負担になると判断したと思われます。
ただ、4択や5択などの問題にしてしまうと非常に正答率が高くなります。愛知県では例年50%くらいの正答率だった計算問題が正答率70%ほどの易しい問題になってしまいました。
⇓愛知県の大問1
本来は非常に難問となるはずの(正答率5%を切るような)同点の問題も、5択になるとは鉛筆を転がしても20%の人は正解できるようになってしまいます。
今のところ千葉県では、計算問題など一部の問題では記述を残し、4択の問題もあれば符号や数字を一つ一つマークさせるような複合的な答案用紙のサンプルを公開していますが、実際にどうなるかは分かりません。
ちなみに細かい話ですが、愛知県では複数選択の問題のマークの仕方を次回から変更すると発表されています。
⇓次回からはこちら
実際の入試問題がどうなるかわからないので、まずは今の入試傾向に従って対策しておくことが大事です。
アイウエなどの記号を書く選択問題と異なり、マークシートは塗りつぶすのに思いのほか時間がかかってしまうので、マークシートの練習は絶対にしておくべきです。
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