2025年度の千葉大学・前期英語について、公開されている 大問1(長文読解) と 大問3(語句英作文) を分析すると、千葉大が受験生に何を求めているかが非常にはっきりと見えてきます。
※当教室では、実際の指導では複数年度分の過去問を分析したうえで学習指導を行っていますが、本記事ではあくまで「2025年度の1年分から読み取れること」に限ってお話しします。
ここでは、この2つの大問を手がかりに、「千葉大に受かるために今何をすべきか」 を整理していきます。
🎓 1.大問1から分かる「読解+国語力」の要求レベル
大問1は、猫とツナとうま味受容体の研究 を扱った科学記事でした。
設問はざっくり言うと次の3種類です。
-
下線部和訳(問1・問7)
-
研究内容や指示語の中身を日本語で説明(問2・3・4・6)
-
語順整序で英文を完成させる(問5)
例:
(important / is / sweet / as / for / umami / as / humans / for / is / cats)
→ umami is as important for cats as sweet is for humans.
①「研究の流れ」を追う読解力
本文は、
問題提起 → 研究方法 → 結果 → 意味づけ → 今後の課題
という、典型的な科学記事の形になっていました。
どの段落が何をしているかを意識していないと、
-
「この下線部は、どの実験の結果の話?」
-
「“a striking difference” って具体的に何が違ったの?」
といった説明問題に答えにくくなります。
普段からできるトレーニング
-
学校の長文・模試の文章でいいので、読み終わったら
-
研究・主張の「目的」
-
「方法」
-
「結果」
-
「結論(意義)」
を日本語で箇条書きにする。
-
-
各段落について「この段落は何をしているか?」を一言でメモする。
こういう練習を重ねておくと、
千葉大のような「下線部説明問題」にだんだん対応できるようになります。
② 和訳で問われるのは「きれいな日本語」
和訳は、難しい単語の暗記よりも 構文の理解 がポイントです。
例)
umami is as important for cats as sweet is for humans.
-
as 〜 as の比較構文
-
主語が2つ(umami / sweet)ある形
文の骨組みが見えていないと、日本語も崩れてしまいます。
和訳練習のコツ
-
まず 主語(S)・動詞(V) に下線を引く。
-
関係代名詞節や挿入をカッコでくくって、骨組みだけを先に訳す。
-
そのあと、カッコの中の情報を足していく。
「英語を左から右へ並べ替える」のではなく、
日本語として自然な順番に組み直す 意識を持っておくと、
千葉大レベルの和訳にも対応しやすくなります。
✍️ 2.大問3から分かる「語句英作文」の要求レベル
大問3は、イギリス民話 「Lazy Jack」 の一場面。
(1)〜(10)の空所に、指定された語を使って3〜5語程度の英語を入れる 語句英作文でした。
解答のイメージは次のようなものです。
-
(1) earn enough money
-
(2) was time to stop working
-
(3) what his mother had said
-
(4) by the time he got
-
(5) so badly that
-
(6) I will remember to carry it
-
(7) would not be cured
-
(8) none was successful
-
(9) she started to laugh
-
(10) kept his promise
① 「文脈を追いながら、自然なフレーズを書く」力
これは単なる文法問題ではありません。
-
物語の流れ(どこで何が起きたか)
-
登場人物の気持ち
-
すぐ前後の英文
を踏まえたうえで、「ここならこの表現だよね」と判断していく問題です。
「文法は問題集でそれなりにやったのに、語句英作文になると手が止まる…」
という場合、多くは
覚えた文法を、自分の手で“出力する”経験が少ない
ことが原因です。
② 文法を「書ける形」にする勉強法
-
文法・語法の問題集を解いたあと、
その日のポイントから 例文を1〜2文だけ選んで、何も見ずに英作文 してみる。
(例:so 〜 that 構文、remember to V / V-ing など) -
間違えたら、どこを間違えたかを確認し、もう一度書き直す。
-
よく使いそうなフレーズは、自分専用の「表現ノート」 にまとめる。
-
keep one’s promise
-
none was successful
-
by the time S V
など、今回の千葉大で出た表現もストックしておくと◎
-
これを積み重ねておくと、語句英作文のときに
「見覚えのある形」がすぐに手から出てくるようになります。
⏱️ 3.時間配分をどう考えるか
公開されている大問1と大問3だけでも、
-
大問1:長い科学記事+和訳2問+説明4問+整序1問
-
大問3:物語文+語句英作文10か所
という、かなりの分量があります。
さらに、実際の試験では これ以外の問題 も含めて80分で解き切らなければなりません。
そこから逆算すると、演習の段階では
-
大問1:読む+考える+書く で 35〜40分前後
-
大問3:読む+10か所英作で 25〜30分前後
-
残り時間:他の大問と見直し用にキープ
くらいを一つの目安にしておくと、
本番で時間に追われにくくなります。
過去問を解くときは、必ず
-
実際に時間を測る
-
解き終わったあと「どこで時間をかけすぎたか」をメモする
ところまでセットで行うのがおすすめです。
💡 4.千葉大を目指す人の「おすすめ勉強ルーティン」
最後に、千葉大志望の高校生に向けて、
1〜2か月単位で続けたいルーティンをまとめます。
① 週1本「科学系の長文」を日本語でまとめる
-
模試の長文・参考書の読み物・新聞の英語記事などから、
科学・社会系の文章を選ぶ。 -
読み終わったら、
-
何についての話か(テーマ)
-
研究・主張のポイントを3つ
を日本語で150〜200字程度に要約する。
-
② 毎日少しずつ「文法 → 例文英作」
-
文法問題集を進めるときは、
その日のポイントから 1〜2文だけ、英作文する練習 を入れる。 -
最初は教科書レベルの例文でOK。
慣れてきたら、-
so 〜 that
-
by the time S V
-
remember to V
-
keep one’s promise
など、千葉大で実際に出た表現も繰り返し書いておく。
-
③ 月1回は「80分模試」を自作する
-
手に入る年度の千葉大英語から、
長文問題と語句英作文系の問題を組み合わせて 80分セット を作る。 -
本番と同じ条件で解いてみて、
-
どの大問で詰まったか
-
和訳・説明・英作文で迷った表現は何か
をチェックする。
-
🏁 おわりに
2025年度の問題から分かるのは、
千葉大学の英語が
「難しい単語をどれだけ知っているか」よりも、
読んだ内容を、日本語と英語の両方で“ちゃんと表現できるか”
を強く問う試験になっている、ということです。
-
長文を読んだら、日本語で説明してみる
-
文法を学んだら、その形で1文書いてみる
この2つを意識して勉強していけば、
千葉大の英語の「型」にだんだんフィットしていきます。
「まだ和訳や説明問題が苦手だな」と感じていても、
そこは 今日からの積み重ねで大きく伸ばせる部分 です。
少しずつでかまわないので、
“読むだけで終わらせない”練習 を始めてみてください。

