こんにちは。新・個別指導アシスト習志野校です。

先日の保護者面談で、國學院高等学校と千葉日本大学第一高等学校のどちらを志望校として考えるかについてご相談をいただきました。実際の面談では、推薦制度やカリキュラム、進学実績、通学、費用などについて個別の状況に合わせてさらに詳しく整理しましたが、今回はその中から、高校選びで特に重要だと考える比較ポイントをご紹介します。

両校はいずれも大学系列校ですが、「大学系列校だから似たような学校」と考えると、実際の高校生活や卒業後の進路にはかなり違いがあります。そこで今回は、学校案内や公開資料を確認しながら、カリキュラム、大学進学、推薦制度、通学時間、費用などを比較しました。

この記事では「どちらの学校がおすすめか」を決めるのではなく、高校を比較するときに当塾がどのような点を確認しているのかをご紹介します。

同じ「大学系列校」でも、3年後の進路はかなり違う

今回、最初に確認したのは偏差値ではなく、高校卒業後にどのような進路を選びやすい学校なのかという点です。

國學院高等学校には國學院大學への系列推薦・選抜推薦がありますが、資料上では外部大学への一般選抜や指定校推薦を利用する生徒も多く、外部大学進学を強く想定した進学校型の性格があります。一方、千葉日本大学第一高等学校では、2026年3月実績で卒業生の53.9%が日本大学へ進学しており、日本大学への内部進学を大きな選択肢として残しながら、特進クラスなどから外部大学を目指すこともできます。

つまり、どちらも大学系列校ではあるものの、

「系列大学への進学をどの程度現実的な選択肢として考えているか」

によって、学校選びの意味が変わってきます。

高校入試では「入れる学校」を探すだけでなく、その学校へ入ったあとに、どのような選択肢が残るのかまで考えることが重要です。

高1の授業だけでなく「高3の時間割」まで比較する

偏差値や大学合格実績は比較しやすい一方で、保護者の方が自力で把握しにくいのが、高校3年間のカリキュラムです。そこで今回の面談では、両校の教育課程表を高1から高3まで確認し、どの時期に何を学び、受験学年でどの科目に時間を使いやすいのかを比較しました。

高1では、両校とも国語・数学・英語の合計単位数は17単位で共通しています。しかし、高2以降のコース分けや高3の授業構成を見ると違いが大きくなります。國學院高等学校では文系・ソフトサイエンス・理系へ分かれ、高3では受験科目へ授業を絞り込みやすい構成です。一方、千葉日本大学第一高等学校では、進学・特進それぞれで高3まで多くの授業・演習が正規時間割に組み込まれています。

また、理系進学を考える場合には、理科を何科目履修できるか、数学Ⅲが必要かどうかといった点も確認しておく必要があります。今回の比較では、千葉日大一の理系特進では正規時間割の中で理科2科目を組みやすい一方、國學院には数学Ⅲを必要としない理系・文理融合系の進路と相性のよい「ソフトサイエンス」という選択肢があることも比較しました。

「今の得意・不得意」だけでなく、高校3年生になったときにどんな大学・学部を目指している可能性があるかまで想定しておく必要があります。

通学時間も「3年間」で考える

学校比較では、通学時間も軽視できません。

今回の試算では、習志野市藤崎からの場合、國學院高等学校は約65~75分、千葉日本大学第一高等学校は約35~45分を一つの目安として比較しました。もちろん実際の経路や時間帯によって変わりますが、仮に往復で60分の差があり、年間200日登校するとすれば、年間約200時間、3年間では約600時間になります。

これは単なる「遠い・近い」の問題ではありません。

部活動をするのか、自宅学習の時間をどれだけ確保したいのか、朝は何時に家を出ることになるのか。通学時間も高校3年間の生活設計の一部として考えます。

学費は「授業料」だけを比べない

学費についても、学校案内に掲載されている授業料だけを見て比較すると実態をつかみにくい場合があります。

今回の比較では、学校納付金と国の就学支援制度を確認したうえで、修学旅行積立、副教材、ICT関連費、制服・指定品、通学費なども含めて検討しました。現時点で確認できる公開情報をもとに試算すると、国の支援を反映した基本納付金は両校とも概ね50万円前後となりますが、最終的な家庭負担は授業料以外の費用によって変わります。

また、制度や学校納付金は年度によって変わる可能性があります。入学時の学費や支援制度については各校の最新案内で最終確認する必要があります。

推薦制度は、分かったつもりにせず学校へ直接確認する

進路面談で特に慎重に扱っているのが、内部推薦や指定校推薦などの制度です。

学校のWebサイトや募集要項からかなりの情報を確認できても、

「特進クラスから指定校推薦を利用できるのか」

「内部推薦と他大学受験をどの時点まで並行して検討できるのか」

「校内選考では何を重視するのか」

といった学校内部の具体的な運用まですべて公開されているとは限りません。

また、塾側で過去の運用を把握していたとしても、年度によって制度や学校側の方針が変わる可能性があります。そのため、進路選択に直接かかわる重要な部分については、本人・保護者から学校説明会や個別相談で最新の運用を直接確認していただくことを大切にしています。

今回の面談でも、情報を整理するだけで終わらせず、両校それぞれについて「学校へ直接確認しておきたい質問」を作成しました。千葉日大一には日本大学の国公私立併願方式や特進クラスでの推薦利用について、國學院には系列推薦と指定校推薦の関係や学費の追加費用などについて、具体的な質問項目を整理しています。

調べるところまでが進路指導ではなく、「何がまだ分からないのか」を整理し、学校へ何を確認すべきかまで明確にする。

これも志望校を決めるうえで重要な作業だと考えています。

※今回の面談では、記事でご紹介した内容よりもさらに詳しく両校を比較した資料と、学校へ直接確認しておきたい質問事項の一覧を作成し、ご家庭にお渡ししました。

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今回の面談で作成した「学校へ直接確認しておきたい質問事項」の一部

「どちらが上か」ではなく、「本人にどちらが合うか」

今回比較した國學院高等学校と千葉日本大学第一高等学校についても、単純に「こちらの方が良い」と結論づけることはできません。

日本大学への内部進学を大きな選択肢として残したいのか。それとも外部大学への進学を中心に考えるのか。理系なのか文系なのか。高3では学校の授業を厚く受けたいのか、自分の受験科目へ時間を集中させたいのか。通学時間をどの程度まで許容できるのか。

こうした条件によって、本人に合う学校は変わります。

当塾の進路面談では、偏差値表や学校の知名度だけで志望校を決めるのではなく、入学後の3年間と、その先の進路まで含めて比較することを大切にしています。

志望校について迷っている場合には、「どちらが入りやすいか」だけでなく、

「その学校へ進学した場合、3年後にどのような選択肢が残っているか」

という視点でも、一度考えてみてください。