※下の画像は、数学の得点・偏差値と推移が確認しやすいよう、上の成績表の一部を拡大したものです。

中学3年生の秋。部活も引退し、本格的に受験勉強を始める時期ですが、この時期から学習塾を探し始めるご家庭も少なくありません。特に数学について、「今からでも間に合うのか」と不安を感じる方もいるでしょう。

今回は、中3の9月に入塾し、その後の模試で数学の偏差値が43から58まで(15ポイント)上昇し、船橋芝山高校に合格した生徒の事例を紹介します。

「努力すれば必ず短期間で伸びる」という精神論ではありません。残り時間が限られた中で、何を優先し、学習対象をどう絞ったのかという実際の学習ロードマップを、成績データとともに解説します。

1. 入塾時の成績と模試の推移(一次データ)

まずは、実際の模試における偏差値の推移を確認します。

  • 中3・10月:数学 43(5科 46)※入塾直後の模試

  • 中3・12月:数学 52(5科 49)※基礎固め・定期テスト対策後

  • 中3・1月:数学 58(5科 52)※公立特化対策・最終模試

確認できる3回の模試では、数学の偏差値が10月43→12月52→1月58と上昇しています。5科偏差値も46→49→52と推移しました。

この短期間の学習で当塾が重視したのは、現在の学力と残り時間を踏まえ、「確実に取れる問題を増やす」ことでした。

2. 中3・9月からの学習ロードマップ(使用教材と期間)

この生徒については、残された期間を考えると、すべての単元を最初から同じ比重でやり直すのではなく、優先順位をつけて進める必要がありました。当塾では以下の3段階で学習期間を区切りました。

第1段階:9月入塾 〜 11月定期テストまで 【目的】学校の定期テスト対策と基礎事項の確認
まずは『必修サマー』を用いて、中1・中2内容の基礎事項を確認・復習しました。並行して、11月の学校の定期テストに向けて『教科書ぴったりトレーニング』を使用し、テスト範囲の学習を進めました。入試対策を急ぎたくなる時期ですが、まずは目の前の定期テストに向けた学習と、中1・中2範囲の基礎事項の確認を優先しました。


第2段階:11月の定期テスト終了後 〜 1月下旬
【目的】千葉県公立入試に直結する実戦力の養成
11月の定期テスト終了後から、塾での数学の入試対策教材は、当塾オリジナルの「千葉県特化の受験対策テキスト」に絞りました。色々な問題集に手を出すのではなく、千葉県の出題傾向に合わせた問題を反復しました。 学校では「相似」や「三平方の定理」などの未習単元が残っていましたが、学校の進度を待たず、入試対策教材を使って必要な基本事項から先取りしました。残された期間を考え、この生徒については、学校進度と入試対策を別々に進めるのではなく、入試で必要となる内容を先行して学ぶ方針を採りました。


第3段階:1月下旬 〜 入試本番
【目的】予想問題演習を通じた「取りこぼし」の最終チェック
私立高校の入試が終わった1月下旬からは、公立入試の予想問題演習を通じた最終調整に入りました。ここでの目的は、新しい知識を増やすことではなく、予想問題で見つかった取りこぼしを確認し、解けるはずの問題を確実に得点できる状態へ近づけることでした。

3. 短期間だからこそ、何を優先したのか

中3秋からでも、数学では現在の課題を絞って学習することで、短期間に模試結果が変化するケースがあります。ただし、この事例から「秋から始めれば誰でも15ポイント伸びる」と一般化することはできません。

この生徒の指導で重視したのは、残り時間に対して学習対象を広げすぎないことです。

9月から11月までは、中1・中2範囲の基礎確認と学校の定期テスト対策を優先しました。その後は、塾で使用する入試対策教材を千葉県公立入試向けの教材に絞り、学校で未習だった相似や三平方の定理についても学校進度を待たずに扱いました。

つまり、「難しい問題を大量に解く」「複数の問題集を並行する」といった方法ではなく、その時期に必要な教材と問題を限定し、順番に処理していったのがこの生徒の学習ロードマップです。

その期間の模試では、数学偏差値は43→52→58と推移しました。短期間の事例だからこそ重要なのは、学習量を無制限に増やすことではなく、残された時間の中で何を優先するかを決めることです。

▼【外部生も歓迎】中3公立入試対策講習について

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