
※下の画像は、数学の得点・偏差値と推移が確認しやすいよう、上の成績表の一部を拡大したものです。

塾の広告では「偏差値が右肩上がりに伸び続けた」という事例が目立ちます。しかし実際の受験勉強において、成績は必ずしも一直線には伸びません。
今回は、中3の4月に入塾し、偏差値の横ばいや上下を経験しながらも、直前期の実戦演習の得点なども判断材料に加えて国分高校への挑戦を決め、合格した生徒の事例を紹介します。
「最後の模試偏差値だけで受験校を決めてよいのか」と悩むご家庭に向けて、実際の学習ロードマップと、当塾が進路指導において模試の数字以外に何を見ているかをデータとともに解説します。
1. 入塾時の成績と模試の推移(一次データ)
まずは、実際の模試における偏差値の推移を確認します。
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中3・4月 :数学 41(5科 45)※入塾時の模試
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中3・6月 :数学 49(5科 52)
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中3・8月 :数学 48(5科 53)
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中3・10月:数学 49(5科 52)
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中3・12月:数学 55(5科 53)
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中3・1月 :数学 52(5科 54)※最終模試
確認できる6回の模試では、4月の41から6月には49まで上昇しましたが、その後は8月48、10月49と、秋までほぼ横ばいで推移しました。12月には55まで上昇し、最終模試の1月は52でした。5科総合の偏差値も、夏以降は52〜54の間で推移しています。
学習を続けていても、模試の数字がしばらく横ばいになることはあります。当塾では、短期的な模試結果だけを見て学習方針の大枠を変えるのではなく、実際の進捗に応じて教材を使う時期を調整しながら、基礎と実戦演習を継続しました。
2. 中3・4月からの学習ロードマップ(使用教材と期間)
この生徒の学習において当塾が重視したのは、「基礎の反復」と「入試実戦演習」の時期を区切りつつ、基礎練習は直前期まで並行することでした。
第1段階:4月入塾 〜 夏期講習まで 【目的】基礎力定着と定期テスト対策の両立
入塾からの平常授業では、当塾オリジナルの基礎基本テキスト『GENESIS』を使用し、数学の土台作りに専念しました。定期テスト前には『教科書ぴったりトレーニング』に切り替え、学校のテスト範囲の学習を優先しています。また、夏期講習からは知識の抜けを防ぐため『基礎力定着テスト』を追加し、反復学習を強化しました。
第2段階:9月 〜 1月下旬 【目的】基礎の完成と、千葉県特化の入試対策の並行
9月からは、塾オリジナルの「千葉県特化の入試対策テキスト」を追加しました。並行して進めていた『GENESIS』は10月4日に中3の全学習内容を完了させ、以降は入試対策テキストをメインに据えています。ただし、基礎がおろそかにならないよう、夏から始めた『基礎力定着テスト』はこの期間も継続しました。
第3段階:冬期講習 〜 入試本番(第2段階と並行) 【目的】スケジュールの消化ではなく、目の前の課題完了と最終調整
冬期講習の時期、他教科では冬期講習用テキスト(『必修ウィンター』)を使用しましたが、数学は塾オリジナルの「入試対策テキスト」がまだ終わっていませんでした。ここで無理に新しい冬期テキストを並行させることはせず、まずは入試対策テキストの完了を優先しました。 並行して実際の千葉県公立入試の過去問演習を進め、私立入試が落ち着き入試対策テキストも完了した1月31日以降に、あえて使用を遅らせていた『必修ウィンター』を投入しました。ここでの目的は、過去問演習で見つかった「苦手単元」のピンポイントな復習に徹することでした。
3. 模試の「停滞」と直前期の「得点」をどう評価したか
この生徒の事例から読み取れる重要なポイントは、1月の最終模試で数学偏差値が55から52へ下がった際、その数字だけで志望校を判断しなかった点です。一方、5科偏差値は12月53→1月54と推移しており、数学単科と5科総合でも動きは異なっていました。
さらに、直前期の公立入試過去問では、国分高校への挑戦を検討できる得点が確認できるようになっていました。つまり、最終模試の数学偏差値52だけでは見えない、5科総合の推移や実際の入試形式での得点状況が別に存在していたということです。
【直前期の公立入試過去問における5科合計得点】
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2025年度過去問:331点
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2024年度過去問:326点
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2023年度過去問:302点
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2022年度過去問:340点
年度によって入試問題の難易度が異なるため得点にばらつきはありますが、確認したすべての年度で、過去の合格者データとこの生徒の内申点をもとに、当塾が設定していた国分高校の合格目安点を上回っていました。
なお、ここでいう「合格目安点」は合格最低点ではなく、「この点数を取れば必ず合格できる」という基準でもありません。千葉県公立高校入試では、学力検査の得点だけでなく内申点なども選抜資料となるため、本人の内申点も踏まえて受験判断の目安として用いているものです。
模試偏差値は、受験校を考えるうえで重要な指標です。ただし、直前期にはそれだけでなく、実際の入試問題で5教科合計何点取れているかも判断材料になります。
この生徒の場合、最終模試では数学偏差値が55から52へ下がりましたが、直前期の実戦演習では、本人の内申点も踏まえて設定していた国分高校の合格目安点を、確認した4年度すべての過去問で上回っていました。そこで、模試の数字だけで受験校を下げるのではなく、直近の得点状況も含めて判断しました。最終的に国分高校を受験し、合格しました。
模試の数字と本番形式での得点をそれぞれ確認し、複数の材料から受験校を判断する。これが、この事例で実際に行った進路指導です。
▼【外部生も歓迎】中3公立入試対策講習について
https://assist-narashino.juku-web.com/2026/08/21/chiba-public-exam-course-2026/

