※下の画像は、数学の得点・偏差値と推移が確認しやすいよう、上の成績表の一部を拡大したものです。

※数学は中3・7月の偏差値46から、中3・1月には偏差値64まで上昇しています。
※当塾で受験した模試の成績推移です。氏名等の個人情報は掲載していません。

中3の夏から本格的に受験勉強を始めると、「周囲より遅れているのではないか」と焦り、必要以上に難しい教材へ進みたくなることがあります。また、秋の模試で思うような結果が出ないと、それまでの学習方法そのものに不安を感じることもあります。

今回は、中3の7月に入塾し、数学の偏差値46からスタートした生徒の実例をご紹介します。この生徒は、中3の1月には数学偏差値64まで上昇しました。5教科の偏差値も7月の50から1月には60となっています。

この生徒が半年間でどのようなカリキュラムをこなし、秋に模試の偏差値が一度下がった際にどう対応したのか。実際の学習ロードマップを公開いたします。

模試の偏差値は一直線には伸びない。10月に一度48へ低下

まず、数学偏差値の推移をご覧ください。

  • 7月:46(入塾時)

  • 9月:52

  • 10月:48(※ここで一度低下)

  • 12月:62

  • 1月:64

7月の46から9月には52まで上昇しましたが、10月には48まで低下しています。

出題内容や得意不得意などによって、模試の偏差値は回ごとに上下することがあります。このようなとき、「今の勉強方法が合っていないのではないか」と考え、教材や学習方針を大きく変更したくなることがあります。しかし、1回の模試結果だけで、それまでの学習が無効だったと判断することはできません。

この生徒は10月の結果を受けても学習計画を大きく変えず、基礎から入試対策へと予定していた順序で学習を継続しました。時期別のカリキュラムを見ていきましょう。

【7月〜夏期講習】無理な先取りをせず、基礎の反復を継続

入塾時の7月、体験授業の段階で問題を解くスピードは十分にあると判断しましたが、あえて無理な先取りや難問には進まず、標準的なテキスト「WinPass」を用いて基本から応用の一歩手前までを丁寧に扱いました。

夏期講習では「必修サマー(文理)」を使用しつつ、当塾の「基礎力定着テスト(夏期用)」を繰り返しています。

これは、これまで習った全範囲からランダムに出題される5分間の小テストです。単元ごとに分けて解くのではなく、計算、因数分解、平方根、図形などの複数単元を混ぜて繰り返し確認することで、以前に学習した内容の抜けをその都度確認しました。

【9月〜11月】模試が下がっても学習計画を崩さなかった秋

10月に模試の成績が一度下がりましたが、奇をてらったことはしていません。引き続き「WinPass」を進め、それが終了した段階で当塾オリジナルの入試対策教材へと移行しました。

また、この時期は学校の定期テストが控えています。当塾では定期テスト前になると、全員が「教科書ぴったりトレーニング(新興出版社)」に戻り、学校の試験範囲の定着を優先します。入試対策を進める時期ですが、足元の基礎学習を継続しました。

【12月〜1月】12月に偏差値62まで上昇。実戦演習へ

秋まで基礎学習と入試対策を継続したうえで、冬期講習から過去問演習の比重を高めました。当塾オリジナルの直前対策教材を追加して実戦問題に取り組みながら、並行して「基礎力定着テスト(冬期用)」で基本事項の確認を継続しています。

その時期の模試では、12月に偏差値62、1月に64まで大きく上昇しました。

結論:1回の模試結果で学習方針を否定しない

今回の事例から言えるのは、模試の数字が1回下がっただけで、それまでの学習計画を否定する必要はないということです。

教材をむやみに難しくする前に、何が不足しているかを確認し、必要なら基礎学習を継続する。そして、実戦演習へ移る時期も、その生徒の定着状況に応じて決めることが重要です。

現在の成績推移に不安を感じている方は、1回の結果だけで判断せず、いま必要な学習を順序よく積み上げることを意識してみてください。

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